【表彰×心理学第一弾】マズローの欲求5段階説から読み解く社内表彰制度のメリット
目次
世間では多くの会社や団体でさまざまな種類の表彰が実施されている
皆さん、こんにちは。表彰用品や記念品の通販サイト・123トロフィーの中原です。「表彰制度」と聞くと、スポーツやコンクールなどでの表彰を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、世間では企業や団体においても表彰制度が実施されており、その内容もさまざまです。
では、なぜ多くの会社や団体が表彰制度を導入しているのでしょうか。そのヒントは、人間の“心”にあるかもしれません。
ということで、この「表彰×心理学」シリーズでは、社内表彰制度が会社や従業員にもたらすメリットについて心理学の観点から紐解いていきます。
第一弾となる今回は、アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(以下、マズロー)が提唱した「マズローの欲求5段階説(欲求階層説)」にスポットを当てて、社内表彰制度を導入するメリットについてお伝えしていきます。
マズローの欲求5段階説とは
人間性心理学の生みの親ともいわれるマズローの研究は、「人間は自己実現に向かって絶えず成長するものだ」という考え方に基づいているのが特徴です。そんなマズローが提唱した理論「欲求5段階説」とは、人間の欲求を5段階の階層に分けて説明したものです。
この欲求段階は、下層から「生理的欲求」「安全と安定の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5段階に分けられ、最も次元の低い欲求である生理的欲求から順番に満たされていくとされています。
つまり人間は、最下層の「生理的欲求(衣食住や睡眠への欲求)」が満たされることで次なる「安全・安定の欲求(健康や財産、職業など)」が呼び起こされるものであり、その過程は最上層の「自己実現の欲求」が満たされるまで順番にレベルアップしていく、ということですね。
【5段階の階層について】
・生理的欲求:衣食住や睡眠
・安全と安定の欲求:危険から脱したい欲求。健康、職業や財産、家族
・社会的欲求:所属と愛。人との関係性やつながり
・承認欲求:自信や達成感、名声。尊敬・自尊
・自己実現の欲求:創造性、自己受容、自分の価値
表彰に関わる欲求は「承認欲求」?
では、5段階の欲求のうち、社内表彰制度と最も関わりの深い欲求はどこにあたるのでしょうか。
そもそも表彰とは、それまでの過程や実際の功績を認めて褒め称えることです。つまり、マズローの欲求段階でいえば、人が表彰によって影響を受ける欲求は「承認欲求」であるといえるでしょう。
「誰かに認められたい」「業績を褒めてほしい」など、自信や達成感・名声や称賛などを求める欲求に対してアプローチできるのが表彰制度の魅力です。
とはいえ、この「承認欲求」が呼び起こされるためには、「社会的欲求」が満たされている必要があります。「会社での人間関係を良好にしたい」、「先輩として頼られたい」などの社会的欲求が満たされてこそ、次元の承認欲求が呼び起こされるのです。
会社に所属することで、すでに「社会的欲求を満たしている」という考え方が一般的なのかもしれません。しかし実際には、ただ“会社に所属している”という事実がうれしくて仕事に励んでいる人は少数なのではないでしょうか。多くの方が誰かとのつながりや関わり合いを感じながら、そこにやりがいや苦悩を感じて仕事に取り組んでいるはずです。
よって、承認欲求にアプローチするためには、その前段階にある「他者との関わり合い」の欲求にも着目する必要があるといえるでしょう。表彰制度は、この社会的欲求の部分にも影響を与えることができる制度ですので、ぜひご興味を持っていただければと思います。
社内表彰制度が企業や従業員にもたらすメリット
では、社内表彰を実施することで企業や従業員にどのようなメリットがあるのでしょうか。マズローが提唱した説を基に考えていきましょう。
【社内表彰制度がもたらすメリット】
■会社への帰属意識が高まり従業員にとって居心地のよい職場になる
表彰されることによって自身の存在を認められることは、「所属や人間関係の欲求」である社会的欲求を満たすことに繋がります。つまり、自身の仕事をほめられることで、職場が「ここで頑張ろう」と思える居場所になり得るのです。
会社としては、社員の頑張りを認めることで従業員の帰属意識(自分が企業の一員であるという認識)を向上させるメリットがあります。その結果、離職率の低下や社員のモチベーションアップにも繋がっていくでしょう。
■コミュニケーションの場を作り出せる
表彰をされた場合、会社で「あの人がこんな表彰をされた」という評価が認知されていきます。この表彰が従業員間で話題にあがったり上司と関わる機会になったりと、社内でのコミュニケーションの場を作り出すきっかけとなるのです。表彰式(小規模でも可)を実施する場合は、その可能性がさらに広がるでしょう。
普段関わる機会のない他部署の人から「この前表彰されていた方ですね」「どうやったら成果が出せるのか教えてほしい」など声をかけられる機会が増えれば、従業員の社会的欲求や承認欲求を満たしていくことにも繋がります。
■互いに認め合う風習が社内に浸透していく
企業が表立って表彰制度を実施していると、「認め合う」ことへの照れや謙遜が薄れていき、堂々とお互いを褒め合う空気感が社内に浸透していくメリットもあります。最初は「誰かに認めてほしい」という気持ちもあるでしょう。しかし、それが習慣化して誰かの行動や作業に感謝すること・讃えることが自然な作業の一環となれば、周囲の行いに気を配れるようになったり作業効率を意識したりと、仕事を行う上での好循環にも繋がっていきます。
■「見てもらえている」という意識が意欲に繋がり人材育成のきっかけに
働く人たちの価値観の多様化が進み会社にとらわれない生活を望む人々が増え、人材の流動化が話題になっている近年。とはいえ、人は必ず誰かと関わり合いを持ちながら生きていくもの。誰かに“見てもらえている”と実感することで承認欲求が満たされ、仕事へのモチベーションが高まることは必至です。
数字として表れる結果だけでなくその過程や努力を評価する表彰制度があれば、チャレンジ精神をもって前向きに業務に取り組む社員が増えるでしょう。また、その努力を見守り評価する立場として、上司や同僚たちの意識も高まります。社内表彰制度をうまく活用することで、社内の人材育成や人材確保にも繋がっていくのです。
このように、表彰という制度によって「カタチにして人を讃える」ことは、承認欲求にアプローチして従業員のモチベーションを保つきっかけとなります。また、社内表彰時にはぜひ、社長自らがプレゼンターとして従業員と関わる機会を作り出すことをおすすめします。会社のトップから直接褒められることで、表彰の効果はより高まることでしょう。
また、表彰制度の内容やその対象者には決まりがないので、従業員の承認欲求を満たせるよう、まずは取り入れたい表彰制度の種類(もちろん企業のオリジナル表彰でも可)を考えてみてくださいね。その際はぜひ、評価が数字として表れにくい事務などのバックオフィス作業に関わる部署の方々にも表彰制度のメリットを感じてもらえるような仕組みを整えていきましょう。
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